ＴＡＷ：お父さんのための心の癒し７

【Ｂさんの信じ込み】
お父さんはなんて乱暴なんだ、もっと優しく言ってくれてもいいのに！
お父さんはどうせ僕のことが嫌いなんだ！

【Ｂさんの決めたこと】
いいよ、だったらお母さんのところへ行って守ってもらう。


ね、息子さんはまるでＢさんの子どもの頃の生き写しです。
これ、分かりますか？
これを「相似形」と私たちは言うんですよ。

Ｂさんは子どもの頃、お父さんに勉強するように大きな声で怒鳴られた。
Ｂさんは今でも上司の大声が怖いのですね。
そして奥さんの大声も怖い…と。

Ｂさんはなぜ上司に大声を上げられるか分かっていますか？


いつも急に大声出されるんです。


その理由は相似関係でだいたい分かりますよ。
これがＢさんの思考・行動パターンです。


【Ｂさんの幼少期】
①お父さんに勉強するよう言われた。
②？なので大声を上げられた。
③お父さんはなんて乱暴なんだ、もっと優しく言ってくれてもいのに！
　　お父さんはどうせ僕のことが嫌いなんだ！
④いいよ、だったらお母さんのところへ行って守ってもらう。


【現在のＢさん】
①上司に？するよう言われた。
②？なので上司に大声を上げられた
③上司はなんて乱暴なんだ、もっと優しく言ってくれてもいのに！
　　上司はどうせ私のことが嫌いなんだ！
④いいよ、だったら？さんのところへ行って守ってもらう。


【８歳のお子さん】
①父親であるＢさんに勉強するよう言われた。
②しかしお子さんはＢさんの言うことを聞かない。
　 ※Ｂさんは本当は大声を上げたいはず。
   ※しかし、大脳辺縁系（＝感情脳）の幼少期の子どもの自分が
　　　大声を上げる乱暴なお父さんを攻めているのでバシッと怒れない。
③お父さんはなんて乱暴なんだ、もっと優しく言ってくれてもいのに！
　　お父さんはどうせ僕のことが嫌いなんだ！
　　…とお子さんはBさんに対して深い心のなかで思っている。
④いいよ、だったらお母さんのところへ行って守ってもらう。

ちょっと難しいでしょうか？
この？のところが不明なんですが、相似形で考えれば分かります。


◆どうやら、Ｂさんは上司から何か「やるべきこと（＝勉強）をやりなさい」と
　　言われているらしいですよ。

◆でも、上司の言うことを聞かない。だから大声上げられているみたいです。
　　もしかしたら、上司は初めから大声を上げていたわけではないかも…

◆Ｂさんは今でもお母さん的な人のところへ逃げているはずですよ。それは誰ですか？
　　もしくは誰かのところへ逃げていなくても、心のなかではお母さんに助けを求めています。



何だか嫌だなあ…まいりました。
自分の正体が分かってしまいますね
上司に大声出されたときには、会社の掃除のおばさんのところへ逃げていましたよ。

私は妻のところへ逃げる息子と一緒なんですね。
なるほど、上司は私に何か「やるべきことをやれ！」と大声を上げているのですね。


素晴らしい！Ｂさん。
私のお伝えすることを冷静に聞けるのですね。
それは、大人の脳（大脳新皮質＝認知脳・理性脳）が働いている証拠なんですよ。
サルみたいな脳（大脳辺縁系＝感情脳）を抑制できる力があるということです。
つまり、大人の人ということです。
これは解決が早そうですよ！！

この図についてはこちら→http://ameblo.jp/platina-stage/entry-11906703396.html

いえ、情けない…
もうこの状況を何とかしなくてはならないので、藁をもすがる思いなんです。
以前も上司との関係がうまくいかずに仕事を辞めてしまいましたしね。
もうこりごりですよ。
家族がいますから、何とかこの状況を脱出しなくてはなりません。

それに、今、何となく分かりました。

私が息子に「勉強しろ！」というのは息子のためを思って伝えているのです。
息子の将来のためを思って言っているのに、息子は妻のところへ逃げます。

ということは、
上司も父も私のためを思って伝えてくれていたのではないかと！！

何だか目が覚めました。


さすがですね、Ｂさん。
お父さんと同じ立場を経験して初めて分かることがありますね。
仰る通りです。

上司もお父さんもＢさんのためを思って伝えているようです。
ですが、これは幼少期に作られたＢさんの思考・行動パターンなので、
もはや自動操縦になっていまして、Ｂさんご自身も何が悪いのか訳が分からなかったと思います。
でも、たったこれだけのことが原因なのです。

①上司に「やるべきことをやれ！」と言われた（あみだスタート！）
②話を聞かない（行動パターン）ので上司に大声を上げられた。
③上司はなんて乱暴なんだ、もっと優しく言ってくれてもいのに！
　　上司はどうせ私のことが嫌いなんだ！（思考パターン）
④いいよ、だったら掃除のおばさんのところへ行って守ってもらう（思考・行動パターン　結果×）


Ｂさんは今まで、上司の話を聞いているようで、本当には聞いていなかったのです。
初めから「どうせ上司（父）は私のことが嫌いなんだ」と思って聞いているので、
しっかりと内容が耳に入っていません。

お父さんも上司も乱暴者ではなく、愛情のある方々です。
むしろ乱暴なのはお父さんを攻めていた幼少期のＢさん（大脳辺縁系脳内サル）だったのです。


ですから次からはスタートで、
どんなに厳しくても、
逃げずにしっかりと上司の話を聞いたらいいのですね。

子どもの頃のたったこれだけの小さな勘違いが
退職を考えるほどの大きな問題にまで発展しかねないのです。

Ｂさんのお父さんは…


はい、もう亡くなっています。
私はずっと父に愛されていないと思っていました。
父に申し訳ないことをしました（涙）


Ｂさん、罪悪感を感じていらっしゃるのですね。
今、お父さんのＢさんへの愛情が滝のように流れてきていることでしょう。
（でも、それはＢさんのご家族への愛情と相似形なんですよ。）
大丈夫ですよ、罪悪感は愛を知るのに役立つのです。

Ｂさん、では最後にアドバイスです。


つづく

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