マスターＴＡＷ受講生の変化　愚痴を聞き続けて３６０日①

ＴＡＷインストラクター、ＴＡＷセラピストの白鳥です

先日、マスターＴＡＷ上級を修了した受講生のＡさんにどんどん変化が見られるので、
お許しをいただきＡさんについてブログで掲載させていただきたいと思います。

以前と文章が違うんですよ。
facebookやmixiの。
変化しているのが分かります。

ＡさんはマスターＴＡＷ上級初日の初めの自己紹介からもうボロボロと泣いていました。
…というのも、ここまでの道のりが長かったからです。
５年かけて上級までいらした。

さまざまな受講生さんがいらっしゃいます。
Ａさんは今までインストラクターやセラピストから厳しいことを言われてきました。
でも、這い上がってきたんです。
ご本人はとても大変だったと思います。


秋にお会いしたときにもＡさんは苦しそうでした。
体調もあまり良くなさそう。
微熱が続いているとのことです。
「先生、毎日とにかく苦しいんです。」

ＴＡＷの思考修正法の１つに誘導瞑想で幼少期に戻るインナーチャイルド療法があります。

インナーチャイルド療法で幼少期に戻ってもらいました。
すると、愚痴や小言ばかり言っていたお母さんの記憶が出てきました。
お母さんに対し幼いＡさんは「そんなに愚痴ばかり言わなくてもいいのに」と思っています。
これはＡさんにとって辛い思い出です。

通常の心理療法ですと
「お母さんも大変だったから仕方なかったんだよ」とか、
「あなたの気持ち、分かります」とか、
そんな感じになるんですけど、これでは根本的には良くならない！んですね。

ＴＡＷでは親には愛があるというスタンスを絶対に崩しません。

私は質問していきます。
「お母さんはそんなに愚痴ばかりだったんですね。
じゃあ何回くらい愚痴を言っているのを見ましたか？」

「360日くらいです。電話でいつも誰かにグチグチ話していました。」

さて、種明かししますが、
実は３６０日愚痴を言い続けているのはＡさんご本人です。

１年３６５日、そのうち３６０日は愚痴を言い続けているのです。
頭の中で。
（この仕組みにご興味ある方はマスターＴＡＷやフラクタル心理カウンセラー養成講座へどうぞ。）

これは辛いでしょう！！
毎日怒っているのですから微熱も出ます。
きっとクタクタですね。

私はＡさんの状況を想像して
「はー…それは辛いですね」と溜息が出てしまいました。
考えただけで私の方が息苦しくなってきます。


ちなみに私のように人に共感して
まるで自分にも同じ症状があるように思ってしまうタイプの人がいます。
看護師さんに多いのですが、これは行き過ぎるとちょっと困ったことに。

例えば精神科の看護師さんが精神科の患者さんに共感し過ぎると
まるで看護師さん自身が精神科の患者さんのようになってしまうということがあります。
現実と妄想の区別がつかなくなったりします。
臨床経験上、これを本当に修正できるのはＴＡＷ式セラピーだけではないかな？と
私は思っています。
このようになった方に「共感」していては、どんどん妄想の世界に入っていくだけです。
（以前、そんな看護師さんがセラピーを受けにいらっしゃいましたが、今では元気満々です！）

その克服法はメディカルＴＡＷ序章でお伝えしています。

お母さんではなく、愚痴を言っているのはＡさんご本人。
さて、これがどんなふうに変化したかと言いますと…

今では幸せいっぱいのＡさんです。

Ａさんがお家に帰省するとお母さんがやってきて
「Ａちゃ～ん　帰ってきてくれてありがとう～！お母さん嬉しい！！」と言って

抱きついてキスしようとしてくるんですって。

あれあれ？お母さんのイメージがまるで違いませんか？


Ａさんは末子。

私はお母さんのお気持ちがよーーーーーく、分かるんです。
私にも１０歳年齢の離れた弟がいまして、もうかわいくてかわいくて、
360日くらいチュッチュしていたのです！

それは鬱陶しかったでしょうね、弟よ。
もしかして弟は頭のなかで「お姉ちゃん嫌だ～！！！」と愚痴を言い続けたかもしれません。
ごめんね～…

Ａさんも同じかも。
「お母さん嫌だ～！！！」

３６０日の愚痴は３６０回のキス？！


つづく